コミュケーションの方法を教えて欲しい〜自閉症の少年が伝えたい7つのこと〜

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重度自閉症の少年は高い知性、言語能力、感性を持っていた!

アメリカの重度自閉症の少年イド・ケダーくんが
書いた本の翻訳版が日本で出版され話題を呼んでいます。

イド・ケダーくんはどんな子かというと、彼は
会話のできない重度の自閉症であり、
2歳8か月の時に自閉症と診断されました。

3歳から行動療法に取り組むものの、改善が見られず
医者からは深刻な知的障害があるとも言われていました。

ところが、7歳の誕生日にイドくんのお母さんは
イドくんが自分の意思で文字を書けることを偶然発見しました。

彼はこれまで、話すことはなく、唸り声を上げるだけでしたし、
文字も書いたこともありませんでした。
しかし、イドくんはずっと頭の中で言葉と文字を理解していた
ということがわかったんです。

文字盤を使ってのコミュニケーション法を学び、
これによって高い知性、言語能力、感性を持った少年で
あることが明らかになりました。

イドくんは自身のエッセイの中で、自分の障害のこと、
行動や考えていることなどを伝えています。

これまで自閉症は行動の原因がはっきりしていないものも
ありましたが、自閉症であるイドくん本人が示したことで
確信的になってきたこともあります。

イドくんが周囲の人に伝えたかったことをまとめてご紹介します。

閉症の少年が伝えたい7つのこと

1. 手をぱたぱたさせるわけ

手をぱたぱたさせたり、繰り返し変な叫び声をあげたりすることを
自己刺激行動または、スティムと言います。

スティムは強い感情が湧いた時やストレスを感じた時に起こり、
楽しかったり、緊張を解いてくれる働きがあり、
別世界に連れ出してくれ感覚があるようです。
自分でもいつやってくるかわからず、また勢いに乗ると
止めたくても止められないと言います。

2. 思っていることを伝えられない

自閉症者はしゃべれないからなにも理解していないと
思い込んでいて、赤ちゃん言葉や単語を使って話かけてくる人が
いますが、実は頭の中でわかっています。
本当は普通に話かけてほしいのです。

3. 思うように動かない身体はたいへんだ

本の中でイドくんは特に細い手の動きが大変と言っており、
手はまで野球ミットのようで、指はバナナのようだ
例えています。
頭ではわかっているのに、別のものを手にとってしまうため、
周りから物の区別もできないと言われ、もどかしく、
悔しい思いをしています。

4. 相手の目を見れない理由

相手の目を見るのが苦手なのは、相手の目に反射する
光を見ると心が落ち着かなくなるからだと言います。
目を見ない方が、不思議と相手の話に耳を傾けることが
できるそうです。

5. 人のものをとってしまう理由

食べ物や飲み物を見ると、衝動的にとってしまうのだそうです。
そして怒られるたびに自分でも恥ずかしくなり、
直したいと思うのですがその瞬間は欲しくてたまらなくなり、
まず考えることができないと言います。

6. 沈黙の世界で生きている

沈黙とは書くこと、身ぶり、言葉以外のコミュニケーションも
含むものでこれが会話のできない自閉症者が一生過ごす世界であり、
一種の地獄だとイドくんは言います。
先生達はコミュニケーションの仕方を一度も教えてくれなかったと
エッセイの中で伝えていました。
自閉症の子供達が教えて欲しかったのはコミュニケーションをどう
とったら良いのかその方法
でした。

7. 嘘をつく表情

顔は本当の感情を隠す仮面のであり、落ち着いて見えても
心は落ち着いていなかったり、悲しかったり、怒っていても、
無表情なのだと言います。
緊張したり、気まずいときに笑ってしまうこともあり、
誤解されてしまうと言います。
引用:『自閉症のぼくが「ありがとう」を言えるまで』イド・ケダー著/ 入江真佐子訳/ 飛鳥新社(2016/10/15)

いかがでしたでしょうか?
一般的に自閉症がどういった発達障害なのかわからない方も
多くいると思いますし、イドくんの言葉を聞き、
自閉症の誤解されていることがらを知った方もいるのではない
でしょうか。

重度の自閉症の子は話すことができない子もいますが、
文字盤やキーボードを使ってコミュケーションを取れるという
事実はイドくん以外でも報告されています。

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